投資のCOFFEE BREAK

初心者でも分かるように投資についてゆったりとお話します。週3の更新を目指してます。コーヒーブレイクがてらにどうぞ。

どうなる?USスチール買収の行方①

全面拒否される日本製鉄のUSスチールの買収 トランプ氏が日本製鉄によるUSスチールの買収を全面的に反対することを表明。さらに、自身のSNS上では「この計画をブロックする!」、「買い手は覚悟しろ!」とかなり過激な内容とともに投稿していることからUSス…

ヤマダ積立預金の危うさ

財務状況から状況を判断する重要性 ヤマダホールディングスが発表したヤマダ積立預金ですが破格の利回り18%(ポイント含む)と元本保証への反響が大きく話題になっております。疑い深い私からすると何か裏があるのではないかと思い、キャンペーンの概要や特性…

米国大統領選挙②~ハリス氏の政策~

ハリス氏の政策とその影響を考える いよいよ米国大統領選挙が11月5日に実施されます。一大イベントが間近に迫ってきました。この結果は、各国の方針や経済成長の展望を大きく左右します。また、選挙目前でハリス氏の当選確率が急上昇したことも各社で報道さ…

米国大統領選挙①~トランプ氏の政策~

トランプ氏の政策とその影響を考える いよいよ米国大統領選挙が11月5日に実施されます。一大イベントが間近に迫ってきました。この結果は、各国の方針や経済成長の展望を大きく左右します。現在の報道では、どちらが優勢か放送局によって異なっており、次期…

日本は今後どうなる?~自公過半数割れ~

政治について考える 2024年10月27日の衆議院選挙の結果、与党が215議席と過半数を割る結果となりました。このまま自民党と公明党の与党の議席が過半数を満たさないと、どのようなことが起こるのでしょうか。政党の動きとそれに伴う市場の動きから解説をして…

ゴールドとシルバーの急騰②~シルバーの最高値更新は金融危機のシグナル

貴金属と金融危機の関係を紐解く ゴールドとシルバーの急騰①ではゴールドが最強の安全資産であること、シルバーはゴールドより安全資産としては優れていないことを解説しました。現状、ゴールドは史上最高値を更新しています。これは米国政府の過去最大レベ…

ゴールドとシルバーの急騰①~シルバーは安全資産なのか

ゴールドとシルバーの性質を理解して投資する 現在、ゴールドとシルバーは共に価格が上昇しており、ゴールドは最高値更新、シルバーも最高値更新の期待が高まっています。これらのコモディティはインフレや通貨の価値が下落する状況においても価値を保持する…

不可解な相場~米国債金利上昇とゴールドの上昇~

米国債は誰が売買しているのか ここ最近、まるでリセッションに入ったかのようにゴールドが最高値を更新し、他方では、まるで好景気のようにS&P500が最高値を更新しています。リスクオフ局面なのかリスクオン局面なのか分からない相場です。また、本来、安全…

国内自動車セクターの現状と今後

中国自動車市場から国内メーカーの現状を知る 国内自動車セクターは、トヨタ連合、日産・三菱、ホンダの大きく3つの勢力図になっています。また、各派閥とも、中国が世界最大の自動車販売市場であることから約30%の売上比率を有しており、非常に重要な市場で…

中国経済の低迷と株価バブル

中国の株価と実体経済の解離 中国株式市場はデフレによる景気低迷によって低い水準を維持していました。9月末、数年振りに政策金利や市中銀行の預金準備率の引き下げなどの大規模な緩和策を発表したところ、市場が好感を持ち、3週間で34%も急騰しました。一…

中東情勢と景気後退

原油価格から景気後退懸念を考える 2024年10月1日にイランのイスラエルへの弾道ミサイルの攻撃がありました。さらに今後、報復を示唆するイスラエルの内容もあり、中東の地政学リスクが深刻化しています。それに伴い、VIX指数や原油価格の急騰が起こっていま…

PCEって何?

PCEと利下げ 本日は、PCE(個人消費支出)の発表がありました。FRBが重視するインフレ指標の1つであり、FRBはCPIよりこのデータを好みます。そのため、今後の金利政策を決める上で重要なデータとなります。 PCEとは PCEとは家計が実際に支出したお金を基にして…

過去から学ぶ~リーマンショック②

リーマンショックの再来はあるのか 前回、リーマンショックについておさらいし「低金利政策の実施とインフレの発生」、「インフレ対応のための大幅な高金利政策」、「各金融機関の保有債券の含み損の大幅増加」 が類似点であることを述べました。下記に詳細…

過去から学ぶ~リーマンショック

リーマンショックと現在の状況を比較する 先週、FRBによって0.5%の大幅利下げが実施されました。実はこの0.5%利下げは異例であり、これはリーマンショック直前の2007年9月に実施された0.5%の利下げを含めた史上2回目の措置になります。そして、利下げ実施か…

日銀会合から読み取る為替と株価の今後

追加利下げの時期から為替と株価を考える 昨日は、日銀会合があり政策金利は0.25%据え置きの発表と植田総裁の会見がありました。私としては、今後の不景気への対応として利上げが必要不可欠と考えていますので少し残念でした。なぜ、日本は世界と逆行して利…

日銀の利上げは日本の景気を守る

政策金利利上げの必要性 日銀金融政策決定会合によって政策金利の利上げの方向性が金曜日に発表されます。大方、政策金利は据え置きとの見方が強いですが、利上げの可能性は十分ありえると個人的に考えております。日銀は政策金利の利上げを実施したがってい…

利下げ実施後の長期金利の重要性

政策金利低下後の長期金利変動が景気を左右する FOMCの政策金利の利下げが行われていく中で、利下げ実施後に注意深く観察したいのは長期金利の変動です。不景気になると長期国債などの債券に買い圧力がかかり金利が低下します。つまり、政策金利を利下げした…

個別株長期保有の難しさ②~SHARPから学ぶ~

分散投資と損切りの重要性 前回は個別株の長期保有のリスクについてSHARPを例にお話ししました。詳細は下記記事に記載しておりますが、少しそのリスクについておさらいします。SHARPの全盛期の株価は24000円(現在レート換算)でしたが、約30年経った現在の株…

個別株長期保有の難しさ①~SHARPから学ぶ~

最悪のケースを考える 個別株の取引は株価上昇のキャピタルゲインと配当などのインカムゲインを得ることができます。特に、高配当株投資は対象の株を積み上げて長期保有することが重要になります。ただし、長期保有には明確なリスクがあることを意識しなけれ…

メジャーSQと不安定な相場②

デルタヘッジによる相場の変動 本日はメジャーSQです。株価指数先物、個別株オプション、株価指数オプションの清算が一斉に行われます。機関投資家や大口投資家による大規模な調整による取引が増加し、市場の出来高や変動が大きくなりやすくなります。 前回…

安心できない利下げ予想

政策金利と為替の関係を理解してリスクヘッジに努める 本日の日経平均は久しぶりの上昇相場となりました。多くの投資家がFRBの0.5%の大幅利下げの確率が低下したと考えたためです。これは、米CPIがおおよそ予想どおりだったこと。そして、住居の項目が思った…

米CPIが利下げ幅を決める

米CPIでインフレが再発しにくいかを考える FRBは打倒インフレを掲げて高金利政策をしてきました。一方で、景気衰退の懸念から9月に利下げをすることはほぼ確定です。今回のCPIでは、利下げ幅が最終決定されるでしょう。 その中でも、FRB は利下げの際に「景…

メジャーSQと不安定な相場①

メジャーSQによる相場への影響を考える 9/13(金)は、メジャーSQです。3月、6月、9月、12月の第2金曜日がメジャーSQの日となります。この日は株価指数先物、個別株オプション、株価指数オプションの清算が一斉に行われます。そのため、清算日付近では機関投資…

下落相場と空売り比率

空売りが市場に与える影響を考える 下落相場では空売りを意識することが1つのポイントとなります。空売りの比率が高いと相場に大きな影響を与えます。まずは、空売りの仕組みについてです。 空売りとは 証券会社で借りた株を一旦、市場で売却します。その後…

過去から学ぶ~ブラックマンデー②~

ブラックマンデーの再来は起こるのか 前回はブラックマンデーの発生背景やその後どのように推移したかをお話ししました。詳細は下記リンクです。よろしければどうぞ。mametmamero.hatenablog.com 本題ですが、ブラックマンデーの再来は考えられるのでしょう…

過去から学ぶ~ブラックマンデー①~

なぜブラックマンデーが起きたのか 投資をする上で過去を学ぶことは重要です。人間は過去を繰り返すからです。つまり、過去を学べば投資でも予想を立てやすくなります。今回は、最近話題のブラックマンデーについて簡単に説明します。 ブラックマンデーは、1…

景気動向の判断

経済指標から景気動向を見極める 景気の動向は投資において非常に重要なファクターです。景気が良いと利益で潤う機会が増えるでしょう。もちろん、逆もしかりです。 また、景気が良いとき悪いときで投資企業を変えてパフォーマンスを安定させる戦略も必要で…

投資におけるリスクとは

最近の株価下落から考えるリスク管理 8月に入ってから株価が不安定になってきました。リスク管理が重要な場面だとしみじみ思います。 今回はリスク管理についてお話しします。特に投資を始めたばかりの方には読んで欲しい内容です。 リスク管理とはどうすれ…