安心できない利下げ予想
政策金利と為替の関係を理解してリスクヘッジに努める
本日の日経平均は久しぶりの上昇相場となりました。多くの投資家がFRBの0.5%の大幅利下げの確率が低下したと考えたためです。これは、米CPIがおおよそ予想どおりだったこと。そして、住居の項目が思ったより高く、インフレの粘着性がまだあることから起因します。
つまり、大幅に利下げをすることでインフレを再加熱させるよりも様子見で利下げ幅を小さくすることが得策と考えられたためです。具体的には以下の記事をご参照ください。
利下げ幅が小さくなるため、日本と米国の金利差の縮小が落ち着くと考えられ、円が買われ円安方向にシフトしました。これにより、円高の悪影響を受け下落していた自動車など輸出関連株に多く買いが入り、株価が急上昇しました。このことから、日米の金利差が為替に影響を与え、その為替が株価に大きな影響を与えることが分かります。
逆に言うと、来週の利下げが0.5%だった場合、利下げの回数が想定より多くなった場合、日米金利差の縮小が顕著になることが予想されます。つまり、急な円高となり株価が暴落する可能性があります。特に利下げの回数はまだ予想しにくい要因であり、このシナリオは十分ありえます。6月のFOMCでの政策金利見通しでは、年内の利下げ回数は1回となっているため利下げ回数の変更は大きなショックを与えることが想像できます。
現に、ゴールドマン・サックス・グループのデービッド・ソロモンCEOは11日、「労働市場に弱含みの兆候が出ているため、米金融当局が大幅利下げを決める可能性は30%ほど残ってる」と述べました。同様に、「年内に2、3回の利下げが実施される可能性がある」とも語っています。このように、非現実な内容ではないことが読み取れます。
今回の米CPIの内容で安心せず、この最悪のシナリオを意識しないと行けません。なぜならば、8/5や9/11の急落は為替が大きな原因でした。特に、市場が安心している時、予想外なショックは大幅暴落を引き起こします。楽観的になりすぎず、徹底的にリスク管理と情報収集を勤しむことが大切です。
ではでは