投資のCOFFEE BREAK

初心者でも分かるように投資についてゆったりとお話します。コーヒーブレイクがてらにどうぞ。

過去から学ぶ~ブラックマンデー①~

なぜブラックマンデーが起きたのか

投資をする上で過去を学ぶことは重要です。人間は過去を繰り返すからです。つまり、過去を学べば投資でも予想を立てやすくなります。今回は、最近話題のブラックマンデーについて簡単に説明します。

ブラックマンデーは、1987年10月19日に発生した世界的な株式市場の大暴落です。ダウ工業株平均が一日にして22.6%も下落し、アメリカの株式市場史上最大の単日下落率となりました。このような下落が起こった理由は「高金利政策」「財政赤字」「貿易赤字とドル安」の3つが重なったことが考えられます。この3点を少し深掘りしていきましょう。

 

金利政策

1980年代後半、アメリカの中央銀行であるFRBは、高インフレを抑制するために高金利政策を実施し、大幅な利上げが行われました。インフレ率は低下しましたが、高金利政策は継続的に行われていました。その結果、必要以上に企業の借入コストが増加するため投資家は警戒感を高めていました。

財政赤字

当時のレーガン政権の経済政策として、大規模な減税や規制緩和を実施しました。また、冷戦対応のため最大級の軍事支出もあり、大幅に財政赤字が拡大しました。投資家は持続的な経済成長に不安感を募らせました。

貿易赤字とドル安

貿易赤字の対策として、1985年のプラザ合意でドル安政策を採用しました。ドルの価値が下がると、外国投資家はドル資産を売却し、資本が流出します。また、依然として大きな貿易赤字を抱えていたこともあり、市場への懸念が高まりました。

このような経済的への不安や警戒感の高まりが重なり大幅下落が生じました。ただし、ブラックマンデー株価の急落が問題となりましたが、実体経済(雇用、消費、投資など)への影響はそれほど大きくありませんでした。株価も5ヵ月ほどで、元の水準に戻っています。これは、当時のアメリカの経済成長が堅調だったことがあげられます。

つまり、株価の大幅下落だけで判断せず、実体経済との紐付け、すなわち毎月発表される経済指標のウォッチが重要になります。

次回はブラックマンデー2.0が近い内あるのか、その場合はどう考えるべきかをお話しいたします。

 

ではでは